2008年6月25日(水)18:22

チェコ首相はリスボン条約の先行きを楽観視

ベルリン(AFP)

チェコのミレク・トポラーネク首相は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)およびスロヴァキアのロベルト・フィツォ首相との会談を終え、EU改革リスボン条約の先行きに対する確信を表明した。「私たち三人はEU内でこの件に関する解決策を見出せるものと確信している」。私はチェコが今後の批准手続きを尊重すると約束する、とトポラーネク首相は水曜日ベルリンでアイルランドの条約批准否決を踏まえて語った。

しかしトポラーネク首相はリスボン条約に対する明確な態度表明を避けた。首相は、現在チェコの憲法裁判所で条約の審査が行われていることに言及し、もしゴーサインが出れば、議会は批准手続きを進めると述べた。「私はこの件に関しては楽観主義者である」と首相は語った。

チェコは4月のリスボン条約批准手続きの停止以来、批准が危うい国と見られている。秋までにチェコの憲法裁判所はリスボン条約がチェコの憲法に適合しているかを判断する。憲法裁判所への訴えは保守系の与党市民民主党(ODS)の上院議員らが起こした。たとえ憲法裁判所が異議をはさまなくとも、ODSが多数を占める上院が批准を否決する可能性がある。EU統合懐疑派として知られるヴァーツラフ・クラウス大統領は、リスボン条約は死文化したと繰り返し述べている。

スロヴァキアのフィツォ首相はベルリンでの首脳会合で、リスボン条約が停滞してもEU拡大を進めるよう主張した。スロヴァキアはクロアチアのような国々が早期にEU加盟を果たすとの考えを変えていない、とフィツォ首相は述べた。先週のEU首脳会議ではフランスとルクセンブルクが、リスボン条約が発効しなければEU拡大を停止すると警告している。

原題:Topolanek optimistisch fuer Zukunft des EU-Vertrags




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